2011/1/29 車椅子バスケットボール都大会 GRACE VS COOLS
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1回戦は10時10分スタート、GRACE VS COOLSでした。
この大会では唯一の女性チームだったGRACEですが、
男子チームとの対戦でどんな試合になるのかと興味深く観戦しました。
結果は72-8と大差での敗退でしたが、
試合内容としてはそこまでの差はなかったと思います。
選手たちも言っていましたが、一番大きかったのはボールの大きさの違いでした。
バスケットボール - ボール(ウィキペディア)
一般(男子)用には7号球(周囲75 - 78cm、重量600 - 650g)が、一般(女子)及び中学生用には、6号球(周囲72 - 74cm、重量500 - 540g)が、小学生用には、5号球(周囲69 - 71cm、重量470 - 500g)が使われる。車椅子バスケットボールでも同じだと思いますが、
女子は6号球という男子よりも一回り小さいボールでプレイしています。
今回の大会は男子チームがメインのため使用したのは7号(のはず)です。
となるといつもより大きく重いボールでプレイしていたGRACEの選手にとって
シュートタッチも全く変わってくるし、パスやドリブルも感覚が違ったはずです。
GRACEもかなりの本数のシュートを打っていましたが、
どうしても届かなかったり、角度が浅くてリングに跳ね返される場面が目立ちました。
ゴール下などの割とイージーなシュートでも、重さの違いを意識してか
届かせようと力みすぎていた部分もあって外れることが多かったです。
もちろん瞬発力や体力の差もあってCOOLSはたくさんの速攻を決め、
体格で勝るのでリバウンドも終始支配していましたし、
ゴール下でのポジション取りも優位に進めていました。
そうした状況での試合結果で、点数差こそワンサイドでしたが
個人的には見ていて面白い試合でしたし、
女子チームの試合は見られる機会が少ないので観戦できて良かったです。
また、GRACEは参加していたメンバー5人だけで40分戦っていました。
ウェブサイトのこのページを見ると持ち点オーバーのためオープン戦扱いだそうです。
車椅子バスケットボール - 規則など(ウィキペディア)
一度にコート上でプレーできる選手に関してはクラス分けによる一定の制限が設けられている。これは選手が持つ障害を重度に応じて分類したもので、障害が最も軽度ならば4.5、重度ならば1.0のクラスとなる。コート上の5人の選手のクラスは合計14.0を超えてはならない。メンバーから持ち点を計算してみると、おそらく17点かなと思います。
推測ですが、車椅子バスケの女子チームは全国的にも数が少なくて
試合の機会も男子に比べると少ないのでこういった大会に参加しているのかなと思います。
また、他のチームには男子メインのところに女性選手が在籍しているところもありますし、
あくなき向上心で全国トップのチーム、宮城MAXに加入した女性選手もいます。
これまで見た車椅子バスケは5月の全国大会1回戦、千葉国体の関東予選、千葉国体と
割と大きめの公式戦ばかりで、今回初めて地方(東京)の大会を観戦して
色んなチームがあって、それぞれなんだろうな、と勝手ながら感じました。
男子チームでもメンバーが5人ぎりぎりのところもありましたし。
というわけでGRACE VS COOLSの試合についてでした。
続きはまたのちほど書きます。
続き:2011/1/29 車椅子バスケットボール都大会 No Excuseの戦い
車椅子バスケのJリーガー―4度目のパラリンピック日本代表選手を目指して