2011年12月7日 楕円状になった月の暈?(月齢12.1)
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※画像クリックで大きめの画像が出ます。
楕円になった輪というのは初めて見ました。
右に光っている点は木星です。
昨日ほどではないですが、今日もそこそこ近づいているので、輪はかなり小さめです。
Nikon COOLPIX P6000の最大ズーム(光学4倍)で撮りました。
ステラリウムで当日の月と木星の位置を出してみました。
月と木星が15度ほど離れているので、輪の大きさは縦が10度ちょっとくらい、
横は7~8度くらいではないかと思われます。
情報を探してみましたが、あまり良く分かってない現象のようです。
月の楕円光環、暈?
以前よりずっと気になっていた「月の楕円光環、暈?」を撮影することができました。これは満月前後の明るい月のすぐ周りに白い雲のような縦長の楕円の光の輪が現れる現象で、よく見かける月暈や光環、スギやヒノキによる花粉光環、(月の花粉光環)等とは別のものです。
(中略)
楕円形の暈というと「シュレジンガーの暈」や「ヒシンクの暈」というのがあるらしいのですが、今回は大きさや扁平率から考えて違うと思います。「elliptical halo」で検索するといろんな形をした楕円形のハロが見つかりますが、詳細はよく分かっていないようです。
縦長の楕円の光環 or 暈
見ての通り、月の周りに縦長の楕円形に小さな暈のようなものが見えています。 暈 の類かあるいは 光環 の類か、謎ではありますが、 この後、普通の光環になったそうですし、 自分でもこの50分ほど前に、別の場所で光環を見ていますので、 おそらく光環の類なのでしょう。
類例を探すと、海外でも、ときおり縦長の楕円の暈 (or 光環) が見える、 という話はあるようなのですが、 「何故?」に関しては解っていないようです。スケッチがほとんどで、 写真は特に見つかりません。
光環だとすると、雲の粒の大きさの分布で形が歪んで、 たまたまきれいな楕円になっただけ、というような考え方もあるわけですが、 斜めとか横に長い楕円の光環 or 暈というのは聞いたことがありません (よく判っている 外接ハロ は除く) ので、何らかの特別な仕組みの現象と考えたほうが自然でしょう。 ちなみに、花粉が原因で見られる光環の中には、 花粉の形状により縦長になるものがあります。 たとえば こんな 光環が見られます。 今回のものは、色がほとんど真っ白ですし、 内側が暗くなっているので少なくとも花粉が原因ではないでしょう (12月の夜ですし…)。
読んでいたものの忘れていた記述^^;を、 [CN]さんにご指摘頂きました。 “Color and Light in Nature” (second edition) の 5.27 節に “Elliptical halos” として太陽や月を中心とした縦長の暈について書かれています。 比較的よく報告されるのが、 縦7度×横4度くらいの大きさのもの (シュレジンガーの暈と呼ばれるそうです) と、縦10度×横5度くらいの大きさのもの (ヒシンクの暈と呼ばれるそうです) だそうです。 上の写真は35mmフィルム換算で焦点距離およそ170mmくらいで撮られたそうなので、 7度×4度のものに近いようです。 扁平度はもうちょっと低いようにも思いますので、 そのものかどうかは判りません。
※追記
花粉が原因ではないか、という話もありますね。
楕円花粉光環の成因
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