新世紀エヴァンゲリオンのスピンオフ、ということでいいのかな。
シンジたちと同じ中学校に通う女の子3人の話。
7分弱と短いですがキチッとまとまってます。
作画、動きとも最高のクオリティ。
背景もめっちゃキレイです。
ひとまずネタバレにならないよう、これ以上は後述します。
主題歌の「センチメンタルな予感」がストライクゾーンど真ん中。
歌詞と映像と世界観とが見事に調和してました。
CD発売されないかなあ?フルで聴きたいです。
自分用に歌詞書き出し。
微妙に聞き取れないとこあったんで間違ってるかも。
センチメンタルな予感
作曲・編曲 buzzG 歌詞 櫻木優平 歌 加隈亜衣
フラッシュバックする記憶が 胸に突き刺さる
アスファルトの匂い 終わらない夏が
放課後の寄り道 夕日の帰り道に
伸びる影見てセンチメンタル
君を見るこの瞳や 君に触れるこの指や
膨らんできたこの胸や この唇も
全部忘れてく忘れてく
君と見たこの風景さえ
流れてく流れてく
なんだか不意に切なくなる
壊れてく壊れてく
大切なこの想いさえも
消えてく消えていく
そんな気がするんだ
いつか描いた未来や いつか感じた気持ちや
いつか見たあの景色を なぜか今思い出すよ
さて、こっからネタバレ感想いきます。
しょっぱなはエヴァと同じ、「時に、西暦2015年」
舞台は第3新東京市、ヒロインは3人、ハルカ、イズミ、アヤコ。
シンジたちと同じ第壱中学校の生徒、制服一緒っすね。
CGなんだけどほとんど違和感なし。
で、3人でユニット組んでて曲をニコ動にアップしてる。
冒頭のニコ生っぽい演出はなかなかおもしろかったです。
ちょうど使徒の襲来が始まった時期で、
まずアヤコが疎開で去ることに。
いやはや、自分も経験あるんで転校ネタには弱いです。
お別れシーンが制服だったのはちょっと謎でしたが。
普通私服じゃね?
とまあ、細かいところは置いといて。
残った二人のうち、イズミも疎開することに。
同じ高校行こうね、って話はまあ現代ならアリですね。
ネットで簡単に調べられるし、連絡だってケータイで余裕ですし。
自分の転校はそういう時代じゃなかったんで、
ちょっとうらやましいなあとしみじみ思ったり。
で、まあ百合展開なんですが、うーん、これはどうなんだろ。
自分的にはちょっとナシなんですが。
妙に生々しさがあるなぁとは感じました。
最後に主題歌の「センチメンタルな予感」。
自作っぽいPV映像、イズミとハルカがステップ合わせてるのがかわいい。
そして曲調はポップで明るい歌声だけど、切ない歌詞。
「忘れてく、流れてく、壊れてく、消えてく」
ホントそうなんすよね。そして、
「なぜか今思い出すよ」
なんですよね。
自分の記憶とかなりシンクロします。
えらく感傷的になってしまいました。
というのも、あのラストがまたあんまりにも残酷過ぎて。
「未来は明るいじゃん」ってセリフがもうフラグで。
ハルカがなんで電車で一人?ってのはあるんですが
モブ描くのも大変ですし、声優は林原めぐみさんだけですし。
ハルカが倒れて振り返った先、瞳に映る使徒の十字架。
そしてドラムのリズムに合わせて消えるアヤコとイズミ。
演奏時の背景(シェルターっぽくも見える)で一人うずくまってるハルカ。
カメラはどんどん引いていって、
残された者の孤独がこれでもかというくらい鮮やか。
彼女たち3人のその後はどうなるんでしょうか。
あれこれと想像してしまいます。
この見本市の趣旨的には続きが描かれることはなさそうだけど
なんというか救いがあって欲しいなと思いました。
おわり。
※追記
技術的な面にほとんど触れてなかったけど、
一番印象的だったのがカメラワーク。
互いの視線移動だったり、細かな手ブレなどの演出が絶妙でした。
絵の美しさは言うまでもないですが、
特に際立っていたのが瞳の表現。
白く光を反射してる部分の揺れ具合が圧巻。
登場人物と同じくおそらくCG処理してるのかな。
かなり自然に見えていました。