双眼鏡の話
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その3の記事にとても同意だったのでちょっと雑感メモです。
といっても自分が持っている双眼鏡は安物ばかりで
ひとつはある意味キワモノのアスコットSW10×50(Vixen)、
もうひとつはこれもある意味キワモノのVOLARE 10×50(Kenko)です。
アスコットはビクセンのウェブショップの中古で1万ちょっと、
ボラーレは某オークションで2,000円前後で叩き売りされていた代物です。
あとは某望遠鏡ショップで買った1,000円の玩具双眼鏡(8×21)があります。
見え味はというと値段相応で、やはり視野周辺では歪みがあったり
星像が甘かったり色収差が出たりと厳しいところが多々あります。
(しかし巷に多いインチキ(手抜き)双眼鏡に比べればはるかにまともな見え方です)
たまに近所の公園などで鳥見もするのですが、
安い上に広視野を確保するため無理をしているからか
アスコットはボラーレに比べると色が褪せているようにも見えます。
(星見するぶんにはあまり気にならないんですが)
とまぁ、廉価機種なので不満を言い出せばキリがないのですが
そのぶんお気楽に使えるのが良いところでしょうか。
壊れたとしてもあまりダメージないですし。
といっても乱雑に扱ってるわけではないですが。
普段見ているのが東京の夜空なのであまり大した天体も見えませんが、
かに座のプレセペ星団(M44)や、おうし座のすばる(M45)、
オリオン大星雲(M42)あたりをさっと流すにはなかなか良いです。
あとは視力がだいぶ落ちていることもあって、
特に実視野の広いアスコット(みかけ視野も広いので楽)の方は
星座の形を簡単に確認するのにも重宝しています。
で、自分の持ってる双眼鏡は口径50ミリ・倍率10倍なんですが、
これにはちゃんと理由がありまして…
スタパオーナーの記事では倍率10倍の双眼鏡について
天文用としても7×50より空のバックグラウンドが
締まって(暗く)見えて、微光星が多く見えます。
と書かれているのですが、東京の空で見ていてもその通り。
背景の夜空が締まってくれる分、星が見やすくなる効果は意外と大きいです。
7倍だと背景がかなり白んでしまって星も埋もれてしまいます。
スタパオーナーも触れているように、星見双眼鏡としてはなぜか
7倍・50ミリのものがやけに奨励されている背景(業界事情?)があるのですが、
機会があって実際に10倍のものと眺め比べたときにどうも見づらかったので
買おうと思ったときには10倍・50ミリの方を選んでいました。
というわけでへっぽこ双眼鏡しか持っていない自分が言うのもなんですが、
星見用に双眼鏡を買うならばスタパオーナーの記事を見てからが良いですよ、
と書きたかっただけでした。
<追記>
アスコットの欠点をひとつ書き忘れていました。
アスコットは視野が広いメリットがある反面アイレリーフが短いという欠点があります。
なので、眼鏡を使用している人には覗きづらくなってしまいます。
<追記の追記>
スタパオーナーのペンションのサイトです。
八ヶ岳清里大泉高原 天文台で天体観測 ペンション スター・パーティ
一度行ったことがあるのですが、料理もおいしいですし、夜空もきれいですし、
晴れたら40cm望遠鏡のある天文台で観察会もあります。
特に天文に詳しくなくても楽しめますのでオススメです。
Vixen(ビクセン) 超広角直行式双眼鏡 防水仕様 アスコット 10倍 SW10×50 1552-00