コアジサシのヒナを見ました
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南はオーストラリアから北は本州まで渡って暮らしているコアジサシですが
年々営巣地(中州や砂浜)が減って繁殖が難しくなっているそうです。
そんな中、NPO法人のリトルターンは昭和島にある森ヶ崎水再生センターの屋上で
営巣に適した場所を整備しています。
今回はそのリトルターンが主催した観察会に参加しました。
東京モノレールの昭和島駅を出てすぐが水再生センターです。
受付を済ませて、2グループに分かれました。

まずはセンターをぐるっと回って観察棟へ向かいました。
途中、屋上まで伸びている木には有刺鉄線が巻かれていました。
ヒナを殺してしまう猫をよけるためだそうです。

観察棟に到着。
ちょっと距離がありますが、たくさんのコアジサシが飛んでいる様子が分かりました。

それからちょっと寄り道して、南側にある干潟も観察しました。

休んでいるコアジサシがたくさんいました。他にカワウやサギもいました。

続いて、より近くから見られる場所へ移動しました。

観察会で入れるのは初めてだそうで、ラッキーでした。

間近に営巣地が見られます。
まいてあるのは貝殻で、砂浜に近い色なので寄って来やすいそうです。

さっそく見てみると、あちこちにコアジサシがいました。
コアジサシを寄せるためのデコイ(人形)もたくさんありました。

腰を下ろしていたコアジサシです。

よく見てみると、体の下に卵らしきものが。

と思ったら立ち上がってそのへんを歩いたり。
ずっと暖めてなくてもいいんでしょうか?

そしてヒナも見られました!
こっちはカップルで育てていて、2羽のヒナが餌をもらったりしていました。

こちらはヒナと親鳥1羽だけでしたが、よく動いていました。
覚束ない足取りで動き回る姿はとても愛らしかったです。

動画も撮りましたのでよろしければご覧ください。
途中、天敵のカラスが入ってくると、数百はいそうな親鳥たちが一斉に飛び立って
集団で追い払いにかかる光景(モビングというそうです)も見られました。
昼過ぎまで2時間ほど観察させていただき、とても楽しむことができました。
ヒナたちが無事に巣立って行けたらいいなと思います。
