プロ野球絡みで2冊読みました。
まずは千葉ロッテマリーンズを引退したG.G.佐藤の一冊。
1つ1つが小さな章立てになってるので
ちょっとした空き時間で2つ3つ読み進めて、
3日くらいで読み終えました。
「妄想」というとなんだか他力本願な感じがしますが
「空想」みたいにありえないことを考えるのとはまた違って
要はイメージを持つ、ってことなんすよね。
で、人間なのでもちろんポジティブな妄想で頑張れることもあれば
ネガティブな妄想でプレッシャーに潰されそうになることもあり・・
ってだけじゃなくて、
ポジティブ妄想も時には害にもなり、ネガティブ妄想がプラスに転じることも。
波瀾万丈だったG.G.佐藤の選手時代を本人が赤裸々に書いてて
それだけでも十分面白いんですが、
その独特の思考パターンがまた興味深かったです。
そして「参謀」
参謀/森繁和
落合監督の参謀役だった森繁和氏の一冊。
これまた内容が濃かったです。
だいぶ前だけど落合氏の「采配」を読んでて、
その上でこれを読んだので、面白さもひとしおでした。
冷静沈着なイメージの落合氏とはまったく正反対、なのかなあ。
セ・リーグはあんまし見てないんで印象だけだけど、
森繁和氏は熱血漢なタイプ、なはず。
監督の脇を固める人から見たチーム、という視点があり、
森氏本人の野球人生、コーチ経験から語られる切り口が光る一冊です。
自分は草野球くらいしかやったことないし
プロ野球もさほど語れるほど熱心に見てもないんですが
やっぱ世界で勝負できるほどに昇華された競技です。
そのトップたるプロの突き詰め方はホント興味深いです。
この手の本は自己啓発やら組織論といった方面に向けられがちですが
もちろん実社会において参考になる部分はあるけど、
野球の歴史であり、プロの思考の真髄であるのが第一なわけで。
その舞台裏が垣間見えたり、役者心理が伺えるのが
一番の醍醐味なんじゃないかなーと思う次第です。