群馬で星見 その3
|
一般観望も終わりに近づいた22時前、専有利用に向けて準備を始めました。
今回はベテランNさんにそそのかされて(?)
望遠鏡の専有利用に必要な使用資格(b)を取ったTさんが
観察用望遠鏡を予約しておいてくれました。
一旦、駐車場まで降りて車で天文台近くまで上がり、
控え室でしばし待った後に観測室へ案内されました。
使用したのは4号機、タカハシの30センチ反射とFCT150(屈折)で、
Nさんが伝家の宝刀(?)ナグラーアイピースを持参していたこともあり、
本来なら貸し出されるCCDカメラで撮影することが多いらしいのですが、
一晩中いろんな天体を巡るという贅沢な時間を過ごしました。
また、3号機を使用されていた方ともお互いに見比べたりしたのですが、
TOA150の見え方はなかなか凄いものがありました。
30センチ反射の方もさすがの集光力で、
M2、12、13などの球状星団が粒状にきっちり分離して見えました。
他にもM27、57、76などの惑星状星雲、M17オメガ星雲、
M31アンドロメダ銀河、h-x(エイチカイ)二重星団、
木星、火星、天王星、海王星といった惑星を見ました。
惑星にかんしては屈折の方が像がカチッとしていて良かったですが、
星雲や星団などの天体は30センチ反射の方がやはり良く見えていました。
天気も序盤こそやや薄い雲が多い時間帯が長かったですが、
1時過ぎくらいから雲も一部を除いてほとんどなくなり、
天頂に上った夏の大三角を中心に、北から南へと天の川が横たわり、
まさに満天の星が広がっていました。
時折、短いながらも流星が流れ、10個くらいは確認できたかと思います。
若干明かりが見えているが、光害はさほどではなし。
むしろ南の方角から漏れる光の方が影響は大きい。
しかし楽しい時間は早いもので、というか夏至が近いこともあり、
3時前から薄明が始まり、4時前にはほとんどの星は姿を消していきました。
少し肌寒い一夜でしたが、4月に神津へ行ったときに比べれば圧倒的に楽でした。
(といっても防寒対策が甘かったので結構きつかったですが…)
そんなこんなで初のぐんま天文台だったのですが、
天気にも恵まれて一晩こころゆくまで楽しむことができました。
誘ってくださったTさん、往復の運転&ナグラー持参してくださったNさん、
本当にありがとうございました。
<追記>
今回の群馬での星見で今年未見だった惑星を全部見ることができたので
惑星ぜんぶ見ようよ☆キャンペーンの認定証をゲットすることができました。