
昨年末に購入した
宇宙エレベーター
と
タイムマシン
。
著者の
アニリール・セルカン氏は
こんな経歴の人。
建築が専門(といっていいのかな?)で、NASAの宇宙飛行士候補でもあり、
プロスキーヤーだったこともあり、酒も煙草も好きで早起きが嫌いだそうな(笑)。
宇宙飛行士候補であるのに、「宇宙に行けなくてもいい」と言い切っちゃう、
そんな素敵に凄い面白い人です。(↑理由は本にも書いてあります)
ネット界隈で「宇宙エレベーター」が面白いという話を知り、
ちらっと読んだところ、あっという間に引き込まれました。
通勤電車の中で読んでいて駅を乗り過ごした本は久しぶりでした。
で、今回風邪で寝込んでいる間に、うつらうつらしながら再読。
内容がしっかり入ってきてんだかきてないんだか、な状態ながらも面白い。
これまで星を眺めてきて、少なからず宇宙に関する知識も溜め込んできましたが、
この本のおかげで、断片的な点でしかなかった自分の知識が一つの線としてつながり、
さらに面となって、ひとつの宇宙観が掴めたような気がしています。
(なんて書くと宗教orガンダムっぽくて胡散臭いなぁ…)
というのもベースにセルカン氏の豊富な知識があり、
そしてそれを簡単に書いている点が大きいです。
それも子供を諭すような砕いたタイプの書き方ではなく、
セルカン氏本人が楽しみながら(まるで子供のような視点で)書いている感じです。
なんて僕が下手な言葉で説明するまでもなく、本を読んで頂ければ一発なんですが、
セルカン氏は子供のときの感覚のまま、「何故?」を追求してる人で、
2作目の「タイムマシン」にその原点が凝縮されています。
かつて自分も「タイムマシン」に出てくる少年達みたいに
「何故?」を追求して、寝食を忘れて没頭していた時期がありました。
いつの頃からかそれを忘れてしまって、というより諦めてしまって
何だか不完全燃焼な、物分りの良い、見せかけだけの大人になって
気づけば死んだ魚のような目をした自分になっていました。
(なんて書くと感傷的過ぎますが…)
生活のため仕事ばかりに追われ、そしてそれを理由にして
やりたいことがあっても「時間がない」と勝手にそろばんを弾いてましたが、
単にリスクを取るのを怖がっているだけじゃないか、
この2冊を読んで、そんな結論にたどりつきました。
やるなら突き抜けなきゃね。
<追記>
このエレベーターは宇宙へ参ります! ついに「Space Elevator」建設へ始動